DIARY of Infix 2004

2004/12/24
Merry X'mas!愛すべきinfixオーディエンス。
みんなの一年分の不幸、災いを俺が一手に引き受けて、40℃の熱にうなされながら Merry「寝」X'masを迎えています(T_T)…。

丸2日間、全く動けず、立てず、トイレに2回ほど這って行っただけ。 で、今日、意を決して病院に向かったら歩けない…!電柱やガードレールにつかまりながら、よたよた 酔っぱらいみたいに歩いて、病院に着いたらいきなり点滴と検査…。結果は…またいずれ…。
一人じゃ病院にも行けないし、薬を買いにも行けない。変死体で死んだ後で見つかったら嫌だよな!
今は薬で熱も38℃代に落ち着いてるけど、医師の予報では、この後、夜半から未明にかけて、また 40℃の熱に見舞われ、しばらく、続くでしょう…とのこと。何てひどい風邪を引いたんだ、まったく。
「一年の疲れでしょう」と言われても、疲れる程、infixとしては動いとらんちゅうーの!もう…。
FCの事とかやらなきゃいけないのにゴメンね。歩けるだけでも有り難いと想った。
皆に幸多かれと祈っています。また床に就いて死亡します。来年は良い事あるかなぁ…?
ひとりは淋しい〜ぜぃ〜(T_T)。来年はX'masLIVEやりたいね!
せめて良い夢でも見て…でも、うなされてます(苦笑)。
infix長友じょうせい


2004/12/22
また風邪…。熱で苦しい。心細いや…

多くの皆さんから「日記欄」が更新されないねぇ…?と言われ、確かに忙しくてPCに向かっている 時間も無かったんだけど、今日こそ更新するかぁ…と想ったら、折からのハードスケジュールで 熱を出して悪寒がして、節々が痛くて起きてられない。
世間様はX'masなのに、今年もまともなクリスマスは来なかった。仏教徒だからいいもん!と 強がりを言いたいが、欲しいモノあり、食べたいモノあり…布団の中でX'masだよ(T_T)。
あり得ない。書きたい事は一杯あるばってん、今日はダウンです。最近、2ヶ月に一回くらい風邪を 引いてるよね?オレって…(涙)。
薬が欲しいぃ…。誰か買ってきてくれぇ〜。
infix長友じょうせい


2004/12/11
明日は「アニたま」だぁ〜!12月11日…カウントダウン!

昨日、10日に「アニたま」の最終リハーサルが行われた。
いい天気、汗ばむくらいの陽気の中、スタジオの外でイベントですっかり仲良くなったヨシキ〜っ!
こと福山芳樹さんとか、久しぶりに逢った元、同じレコード会社で友人のTSUKASAちゃん(KIX・S)や 晃と、リハもそっちのけ状態で同窓会みたいに大笑いしながら楽しい時間を過ごした。
リハは緊張感溢れて「これぞ本番前の最終リハ!」って感じで空気も張り詰めてる。
その相対局にある時間が楽しかった…仲間っていいなぁ〜って。
同じ様な喜びや悩みを腹を割って話せるもん。infixのオーディー同士みたいなもんかなぁ〜(^^ スタジオには大先輩の岩崎良美さんや串田アキラ先生が居たり…「あぁ、本当にライブが近付いた んだぁ…」って実感が湧く。高橋洋樹さんの本物の生「ドラゴンボール」なんか聴いた日にゃ、 感激、感涙ってもんよ。この面子は、もう二度と揃わないってラインナップだもん、「アニたま」は…。

俺、実は「微笑みの行方」って曲はinfix作品のバラードの中で3本の指に入るくらい好きなんだ。
女性の声に良く間違われるけど、あれは俺と晃のファルセットボイスを重ねた男性コーラス。
「仮面ライダーZO」って感じじゃないよね。初めて生で歌う。しかもアップルパイ様とカインズの 重厚なコーラスと生バンドで!これは聞き所です。最高のバラードを聴いて欲しい。
で、「IMAGINARYGIRL」はinfixらしくないって、嫌った人が多いけど、あれはアレンジが無理に 斬新さを求めた結果、CDはinfixの思惑とは違う所に行ってしまった。

しかし、曲としては凄いよ!生のバンドとコーラス入れてやったら失禁しそうなカッコ良さばい! 本当は「コレ」がやりたかったって「IMAGINARY〜」です。
出演者の皆さんからも今回の選曲はとても好評です。音楽屋として嬉しい。
今年、早いけど最後のライブやから気合いも違うし、リハやって超満足やからみんなに見て欲しい。
バラードからハードロックまで「器用貧乏(笑)」と呼ばれたinfixのホントの魅力を堪能して欲しい。
「アニたま」のDVDを見た人ならよりその素晴らしさを分かって貰えると想います…。

それから仲間、KIX・SのTSUKASAちゃんも「Vガンダム」の「もう一度TENDERNESS」とか 歌うんだけど、あんだけ大きなステージとかテレビも沢山出てるのに「キンチョーするぅ〜(涙)」とか ガラにも無い事を言うから可笑しくて、「やっぱ女の子なんだ」って晃やスタッフと大笑い!
「番長・TSUKASA!」なのに(爆)。だからみんなで声援送って、もっと緊張させて下さい(笑)。
これ、俺と晃からの至急のお願い(^^)/
なぁ〜んて言いながら、俺たちの方が緊張してたりしてな!
また、伝説になりそうなライブが明日、行われます。その目に焼き付けて下さい。
こんな事が書きたくて、わざわざ更新してみた….
なべやかんさん(infixの場合は「JUSTICE」のPV監督か?)とのトークも楽しみだな(笑)。
この2年近い、暗雲の中の苦悩からはばたく様に、優しく…そして雄々しく、歌に全ての想いを乗せて 歌いあげたい。「大空はばたく鳥の様にwoo BORN TO BEFREE…」
infix長友じょうせい


2004/11/28
じょうせいのひとりごと(愚痴とも言う…)

ウィンドショッピングってのをやってたら 『これ、絶対、次の衣装にしたいッ!』て服を見つけた。
なかなか気に入るのって無いよね。俺も2〜3年探してたヤツが目の前に現れたんだ!
でも…値段が…ちと、今の俺には高い、ってか痛い、、、この時期に(苦笑)。
しかし、欲しい。だからたまに覗いては 『きっと次のライブはこれ着るぞぉー!』って密かに想ってた。
そしたら…な、ない!売れたんだ…。買われてしまった…。
今日の俺、超BAD。機嫌悪い…。何でこのタイミングかなぁ…。
今度のアニたまの衣装の予定だったのにぃ〜。

(中略…にしました。気分がぁ滅入る…読んだ人はラッキー?)
HPは、こまめに見ましょう(笑)。いや、今日は笑えない…苦笑…。

24日は晃がプロデュースする女の子、山崎麻衣美ちゃん(ラグナロク)、と新人の佐藤まさちゃんの ライブを見に行ってきた。infixオーディーも駆け付けてくれてたな。ありがとう。
たまには晃の仕事振りも見たいし、何と言っても今回のベースがヒロシだったから、ステージに立つ 晃とヒロシも見たくて行った。晃のプロデュース能力も一流になって来たから誰かブレイクして欲しい。
晃とヒロシの絡みはinfixのそれと同じく、カッコ良くて歌い手を食う魅力だったな。控えめにしてても アーティストとして目が行くもん。ヒロシのベースはよりグレードアップしてて、音も最高だったけど、 変わらないルックス(変わらなさ過ぎ!?)とパフォーマンスは一層、格好良くなってたね!
ガミちゃんもドラムばかりじゃ無くて、得意の(笑)?グラフィックの絵なんか描いたり、それぞれがそれ ぞれの人生を今は謳歌してる。いつか頑張ってinfix本来の姿にしなきゃ!って感慨深い夜だった。
だから「解散」はしたくないって。続けられる形でinfixって母体を維持してやり続けて来たんだ…。

アニたまのCDもDVDもみんな買ってくれて、アニメファンの評判もすこぶる良いので嬉しい。
俺も「infixって超格好いい!(声が枯れてるけどぉ…)」って自画自賛。チケットも売れててこれも 嬉しい。でも機嫌が悪い…哀しい…俺の衣装を買っていったヤツは誰だぁ〜(涙)。
下のまともな日記コラムも読んでくれい。今日はグレてやる…寝る、一日中、寝る(><)

infix長友じょうせい


2004/11/24
JYOSEI'S ESSAY(DIARY)

最初はやっぱ「バルーン」のあの最高の気分と雰囲気から…って想ったばってん、世の中ホントに ボロボロになって来て、俺たちの時代って一体何なんだぁ?!って憤りを感じる事ばかりが増えて 来た様に想う。人間として哀しいってのかなぁ…。

「イラクに自由を!」って気持ちは分かる。独裁政権はやはり宜しくはない。北朝鮮の拉致(誘拐な!) など、けしからん事だわ。でも、思想(犯罪は別な)それって他が押しつけるモノじゃないじゃん?
例えば、隣の夫婦の服のセンスが極めて悪いから 「じゃぁコレを着なさい!あんたの格好はおかしい から!」って…変な例えやけど自分の考えや自分が思う自由を押しつけてるだけじゃん。
考え方、思想・信仰は自由なんだから。それが他に害を与えたり、人の自由を侵害するモノなら 放ってはおけないけどさぁ…。でも「戦争」はイカンよ。人様の命を奪う事だけは誰にも許されんばい。
怨みは恨みしか残さんもんね。ずっと続く恨みの連鎖を止めなきゃ…。
国内の事件だってそうやん?個人主義??大いに結構だよ。自由??民主主義国家やから皆が 自由だよ。でも人を陥れたり、命を物の様に奪ったり…そんな事は自由主義でも何でもない。
自由の履き違い。いつの間にこんな、「道を歩くのにも気を遣う」様な時代になったんだぁ…?!

俺等が子供の頃は「キチンと挨拶しなさい」なんか教わったもんな。俺なんか皆さんご承知の様に 近所で 「あいさつ小僧」 と呼ばれるくらい、知らない人にまで 「こんにちわぁ〜!」って言うような ガキだった訳でさぁ…(苦笑)。今だったら一番に連れて行かれて、殺されそうだもんな…。
「人にモノを聞かれたら親切に教えてあげなさい!」って教わってさぁ。でも、今じゃ、知らない人に 声を掛けられたら「逃げなさい!」って教えなきゃならない、実にアホ臭い時代になってしまった。
毎日、殺人、事件、自殺、事故…そんなニュースばっかり見てるから麻痺して来るよな…。
「あぁ、またかぁ…」って。これ、恐い事だよ。最近のガキはケンカも出来ないからナイフとか持って るし…。一人じゃ何も出来んから携帯で仲間を呼ぶ…とかね。信じられんわぁ…。
俺、この前危なかったもん!ガキ2人に説教?してたらケータイで呼び出した仲間が来て、、、 逃げた、さすがに!10対1じゃ、ケンカ自慢の((自慢になりませんね…)俺も逃げる(^^;
俺たちの時代で食い止めたいよな、こんな冷酷な時代を…。俺はただの歌うたい。何も出来んよ。
革命も改革も。でも人の心に本気で訴えかけられる歌を創って、歌って行きたい。
晃もそう想って、心に響く曲書いて心に染みるステージを本気でやろう!と、俺たち走ってます…。

報告は何たって11月7日、毎年恒例行事?となっている「佐賀バルーンフェスタ」の事からかなぁ。
9月に赤坂グラフティーで「木原慶吾&SPIRITS」とジョイントライブをやった時に木原さんが 「今年もバルーンに出るか?」って感じで振ってくれて。木原さんはバルーンのイベントステージの 総合プロデューサーでもあるからね。去年は「恒例」と言いながら諸般の事情で出れなかったんで 今年は「絶対!」って思ってたんで声を掛けて貰えた時は嬉しかったよ。でも、まだ大決定では 無かった。決定を聞いたのは、な…なぁ〜んと晃さまから!?そ、ウチのアキラ様ね(笑)。
2人で喋ってる時に「晃ぁ、今年はバルーンに出たいよなぁ〜」って言ったら、晃が「え?出るよ」って 当たり前みたいに言ってさぁ…ポカンとしてたら 「木原さんから電話があった時にバルーンどうする って聞かれたから、ハイ!出ます!!って即答しといた。お前、問題ないよな?」っだって(^^;
まぁ、俺のスケジュールなんてたかが知れてるけど、先に「出ますからぁ〜!」って言う晃も晃だわ。
でも、あいつが確認も無しにスケジュール切ったりする事はまず無いから、やっぱりよほど楽しみに してたんだね(笑)。俺も返り咲きは嬉しかった。何たってアマチュアの頃はお客で行ってたイベント だし、想い出も沢山ある。しかも今年は25周年って区切りの年だったし、何としても出たかった。
木原さんとは周知の様に20年来の付き合い。今では公私共に相談に乗ってもらったりしてる。
この世界の裏も表も全部知ってる人。デビュー以来、ライブ、ラジオにと全面的に応援して頂いてる。
木原さんが死んだら佐賀に芸能人は行かない?と言われてる(苦笑)くらいの人格者だよ。

でもバルーンの日はいつも雨…。雨の記憶しか無いくらいに雨!infixが出るから雨?とか言われて だから去年は呼ばれなかったという噂もある(笑)。いつもぬかるみの中、べちょべちょになりながら ライブをやってた。せっかく美しい気球も台無し…みたいな…な。
でも今年は晴天!香川に続いて暑いくらいの晴天よ。異常気象男、晃のパワーかTシャツ一枚でも OK!みたいな。俺なんか朝一番の飛行機でのフライトやったから乗り遅れたら大変ってワケで 2時に寝て3時には起きたさ(笑)。飛行機に乗って座席に着いて、目が覚めたら佐賀だった!
眠かったぁ。朝早いから同じ飛行機で移動したゲストのはなわ君のツノも寝てた(って当たり前か)。

今年はお祝いムードだから出演アーティストも多くてさぁ。どうもトップバッターで盛り上げろって 木原さんに言われそうだよな…後輩だし…とか晃と話してたら、やっぱりウチがトップやった(汗)。
いきなりお昼の2時にステージです!みたいな。しかも時間は25分て限られてるから、選曲とか 出方とか悩んだけど、「トップでビシッと最高の演奏と歌を聴かせて、今日は凄いぞってお客さんに アピールしようぜ!」って逆に気合いが入った。この日の人出は10万人!てのもあって、イベント 会場は超満員。立ち見も出て会場から人が溢れてた。一気にやる気に火が点いたね!
infixのモットーは30分だろうが3時間のワンマンだろうが、使うエネルギーは同じって事。
いつも全力、死んでも良い!と想ってステージに立つんだ。手を抜いた瞬間にお客さんは居なくなる し、余力が余ってる様なステージじゃ人を感動なんてさせられない。しかも後ろには大御所の ゲストが控えてるし、もらった時間に全力投球よ。でも九州のライブは客席に親・兄弟、友人、知人の 顔がいっぱい見えるからやりにくい。ってか、恥ずかしいんだ…毎回。
infixファンには短いステージだったろうけど、俺たちは十二分に満足した。楽屋にじっとしてられなくて 途中で客席に出て、一緒になってステージを見たり、出店が凄くてさぁ…、焼きそばとかたこ焼きとか 買いまくって楽屋で気球を見ながら食べてた。本当の自分、じょうせい、晃を取り戻した瞬間…。
風、土、草木の匂いがたまらなく空気もうまかった。俺たち、こんなところで育って東京に旅立ち ました!って、九州に産まれた事を誇りに想いながら歌った…。
体を包む風が、木々の緑が美しく、俺たちを優しく包んでくれた。母なる大地、九州…。

本当に心から楽しい時間だった。後輩の千綿ヒデノリ君。彼なんか本物のアーティストやね。
歌も詞も凄く良い。スタッフもファンも命懸けで彼をサポートしてるし。それだけ才能と人徳のある 男やと想う。誰かとは大違いかぁ〜(笑)?でも歌では負けんぞぉー!って良きライバルで居たい。
クリスタルキングの田中さんの生「大都会」も聴けたし、ゴダイゴの浅野さんからはガンダーラの 演奏の秘密なんか教わったりして。音楽小僧に戻ってたもんね…完全に。
木原慶吾&SPIRITSは正式メンバーに元CCBの笠さん(これがまたいい人なんだ…おごる所なくね)
を迎えてよりパワーアップして、これも木原さんの人徳を感じる。会場はどんどんヒートアップ!
日が暮れ照明が一段と映える頃(この頃が一番いいんだぁ)に、大ブレイク・はなわ君の登場!!
俺、会場で見たい!と想って一番後ろに行ったけど、人の頭しか見えなかったわ(苦笑)。
一体、何千人の人が入ってたんだろう?「サガ県」や「ガッツ伝説」で会場のボルテージは最高に。
彼もあんなに売れてるのに、随分、腰の低い人物だった。二度目だったけど、いつも低姿勢やし、 佐賀を愛してるね…。実は意外な繋がりも分かって打ち上げで盛り上がったよ。
今頃、サイン貰っておきゃ良かったぁー!って後悔しとるばい。写真も撮れば良かったぁ…。

で、ラストは葛城ユキ姉さん。いきなり「ボヘミアン」からだもん…会場は大爆発やったばい。
アンコールも鳴りやまなかったしね。何たって歌唱力が違うし、ステージに命賭けてるもん。
いつも人に気を配ってさぁ、ハードロックのイメージとは大違い。人格者だよ…素敵だもん。
俺は「ボヘミアン」とか売れる前からのファン。中学3年の時かな…、レコード店で流れてた新人の ユキ姉さんの歌を聴いて速攻、レコード買ったもん。万引きじゃないぞ!買ったんだからな(笑)。
20年以上の歳月が流れた今ユキさんを「ユキ姉さん」って呼べる事はこの上ない幸せだ…・。
infixの歌詞は間違えても、ユキ姉さんの曲はキチンと歌える?みたいな(苦笑)。
アンコールは全員でストーンズのナンバーをやった。俺は歌い足りなかった分、サビを誰よりも 大声で、しかも得意のハイトーンで歌ったさぁ〜!何だか涙が出そうなエンディングだった。
木原さんが積み上げてきたイベントの歴史が結実した瞬間、ステージも客席も無く一体になった 感じは、まさにライブそのものだった。来年も、「絶対」ここで歌いたい。歌っていたいと想った…。
5歳で歌を生業にする事を決めた音楽バカ…、でも34年経った今、俺は確かにこの産まれ育った 九州の大地で、オーディエンスを前に歌ってる。そこには親の顔もあった、親友の顔もあった、ずっと 支えてくれるオーディエンスの顔もあった…。そこには駆け引きや嘘は無い、真実しか無い。
ステージの上、そこは神聖な世界、生かされている命を感じる。人智を超えた何か…、自然と一体と なって歌う瞬間、俺はこの為に生きている、生かされているのだと…ね。

今回の九州行きはバルーンに加えて、他にもやる事、大事なことがたくさんあった。
まずは『GolddustSilvermoon』、このinfixの代名詞とも言える俺たちの人生、生き様の全てを刻んだ アルバムのキャンペーンね。全曲がシングル候補曲のアルバムだからオーディエンスの間でも好きな 曲が分かれてしまって…まぁ、嬉しい悲鳴ではあるんだけど、今はこの中から『君がいたから』を シングルカットして新曲を加えて新しいCDを出したいから、まだ勝負を続けている。
で、初のDVD『INDEX of infix』もリリースしたし、弾みを付ける意味でも各局や媒体に挨拶をした かったから。でも以前みたいに無条件でキャンペーンが出来たり曲がかかったりゲストに入れるワケ でもない。決して状況が良いとは言い難い。でも、だからこそやる気が出るのかな。
人生って、ホントに死にたいくらいのどん底を歩いてみると本当に大事なモノや大事な人や、普段は 見えないモノが見えてくる。自分が「この人は何となく嫌いだな…」とか想ってた人が「よっしゃ! infixの曲をかけて応援するわ!」って言ってくれたりね。いかに自分が偏見や偏ったもモノの見方を してたか思い知らされる。で、「この人はきっと力を貸してくれる!」と想ってた人から門前払いを くらったり…さ。でも、怨むワケでも無い。自分がまだまだ足りない人間だったのだと教えられて いるんだ、そう想える様になったかな…少しは(笑)。

このピンチをどうチャンスに変えるか?!苦しいけど、これを超えたら一回り大きな自分になれるかな って…。これって、俺の恩師の言葉の受け売りなんんだけどさ(笑)。
みんなのお陰で曲がラジオや有線でかかり始めた。東京の街中を歩いててinfixの曲が流れて 来ると本気で嬉しくなる。「おぉー!これ俺、オレ!!」みたいな(笑)。誰がリクエストしてくれたん だろう?って想いを馳せたり、有り難かったりしてね。みんな自分のCDを局に持ち込んだり、有線に 送ったり…、結局は俺たちがオーディエンスに支えられてるんだ。
音楽は聴いてくれる人が居るから歌える。ライブは来てくれるお客さんが居るからステージに立てる。
これって基本じゃない?でも忘れがちなんだよね。自分の力で出来てるって。
昔、メル友だった(過去形…)のイチロー君が世界の安打記録を塗り替えたじゃない?彼は努力家で 凄い人だよ。人物も出来てるし。でも、相手のチームがあって投げてくれるピッチャーが居て、また 支える奥さんや自分のチームで環境を作ってくれてる仲間が居て、そんな記録も出来るワケじゃん。
人と人が支え合って、誰もが誰かの世話になって生きてる。それが人生じゃん。そんな基本の事を 忘れずに、オーディエンスにいつも感謝していたいし、良い歌を創って恩返しして行きたい…。

なかなかCDが並ばない、曲がかからない…、でもこの緊張感のある闘いがまたたまらないんよ。
リクエストしても「無視〜ッ!」みたいな(笑)。「おぅ、こんだけリクエストしても曲をかけない、無視 してんな、この番組のスタッフはぁ!」とか想うと逆に燃えるもんね。
そんじゃぁ、ハガキにFAXにメールに…全部で攻めてやる!みたいな(苦笑)。
皆もマメに報告してくれるから全国の様子が分かって有り難いです。どこで曲がかかった!とか 北海道にDVDがしっかり並んでた!とか。せっかくならお店や局の人に俺に成り代わって「infixも 細々と頑張ってるのでご支援ヨロシク!」って伝えてちょうだいな(笑)。
俺は店でも挨拶する(迷惑がられても?)。何たってあいさつ小僧だから(笑)。並べて頂いて有難う ございます!って。局の人にも「今日、曲をかけてもらったみたいで有難うございます!」って。
たまに間違った情報があって 「えッ?infix…今日はかけて無いけど…」とか言われて嫌味な電話に なったりしてな(笑)。曲は命、かけて貰って評価されるまでは頑張ってOAを狙いたいです。
オーディーの苦労、努力、infixを何とかしたい!って気持ち、裏切れないもんな…。

キャンペーンも大事な目的やったけど、地元、大牟田に立ち寄るのも今回の目的のひとつだった。
いつもの様に「便所ラーメン」こと【光華園】のラーメン食って(これオマケ)、で、実は我が母校、 俺の人格を形成して、ここで人生の酸いも甘いも全部教えられた最愛の母校、そう、九州の堀越 学園…アースシェイカーのマーシ−先輩、米米CLUBのリョージ先輩、そして俺(^^;…他多くの ミュージシャンを排出してきた福岡の名門「大牟田南高校」が今度の3月で廃校になる。
統合、廃校…よくある話しだけど俺の人生を導いてくれた学校だから…最後に写真に納めたかった。
学校をバックに写真を撮って、彼女に告白した渡り廊下とかまで撮ったりして…(苦笑)。
もう、見られないから、、、って。切なかった。これが最後かぁ〜って。そしたら来年、最後の学校 行事に「infixを呼びたい!」って声があって…想わぬ話しが舞い込んだ。もしかしたらこれが最後 じゃなくて来年2月に学校のさよなら行事に行きます。決まったらだけど、一般の人も入れる様に 先生にお願いしてみっから、良かったら俺の最愛の母校に来てやって下さい。
高校3年の文化祭以来だわ…体育館で歌うの…♪

もうひとつは実家に寄る事だった。オヤジはずっと苦労して失敗もして、若い頃は貧乏の中で 俺たちを養ってきた。俺は貧乏がイヤで、こんな街を早く出たい!って歌手を目指して東京に行った ワケだけど…、自分が苦労したから俺には真っ当な道を歩んで欲しかったんだろうな。
こんな明日も見えない仕事じゃなくて。今でも辛口で叱られる、いい加減にしろ!ってさ(苦笑)。
まぁ、歌は30歳まで!って一応約束して、もう10年オーバーしてんだから仕方ないけどさぁ。
で、俺ん家、保険屋やってんのな。その名も笑う 「ミレニアム総合保険事務所!」よ。
「長友保険事務所」だったのを、21世紀だからって、当時流行った「ミレニアム」って言葉にした んだけど、そんなの流行で誰も使わなくなるのって見え見えじゃん!?だから皆で反対したけど オヤジは「格好いい名前だ!」とか何とか言って変な名前になった…トホホだ。
オヤジと俺は、俺がグレたり音楽やったりしてたんで、上手く行ってなかった。むしろ、ケンカばかりで お互いに「死んでしまえー!」みたいな、、、な。生き方が違いすぎた。
でも感心だったのは、オヤジはサラリーマンやってた頃、どんなに具合が悪くても高熱があっても キチンと会社に行ってた。スーツの上にちゃんちゃんこを羽織って…これマジ。スゲェカッコ悪かった けど、仕事に命を賭けてる後ろ姿は、子供ながらに感動したし今でも目に焼き付いてるよ。
あ、スーツの上に綿入れ、ドテラってのもあったな(笑)。信じられんわ…。

ずっと苦労してきた両親やけど、晩年になって仕事も軌道に乗って、悠々自適な生活をしてる。
老後?が幸せってのは羨ましい。で、来年、オヤジの会社が大きくなって株式会社になって…、 まぁ、他の会社を吸収合併したりして大きくなるらしい。そこで、オヤジとしては長男でもあり、良く しゃべる?俺に「いい加減、あとを継げ!」ってワケ。歌手ったって、全然大した事は無いんだから いっそ、キッパリ辞めて「実家を継ぎます!」って。これ、オヤジが初めてまともにくれた優しさやと 想ってる。infixがあんまりパッとしなくなって、きっと俺も辛いだろう。でも、俺の性格だから途中で 「はい、infix辞めます」ってワケも無く言えないだろう…と。だから「実家を継がなきゃ」って言う 大義名分を以て、infixに幕を降ろして、男として潔い身の引き方をさせてやろうって親心やと想う。
「何事も潮時が肝心だ」って言うオヤジの美学がある。俺は愛情やと想ってるよ。
親に仕送りをした事も無いけど、お金を貰った事も無い。親が金出して、子供に家や車を買って やったり、挙げ句に結婚式の金を親が出したり…って、俺ん家じゃ考えられん事やわ。
親は親、子は子ってね。自分で切り開け…。だから俺も自分でやって来た。
オヤジの遠回しな気遣いは嬉しかった。素晴らしい名前の「ミレニアム総合保険事務所」の代表に なって会社をやって、まともな晩年に備える。
でも、俺には出来んわ…音楽以外。歌を唄わなくなったら死んだも同然やもん。ステージに立たな かったら生きてる証明が出来んもん。ライブをやり遂げて皆とアイコンタクト交わして客席に頭を 下げるあの瞬間、俺は生きてる、生まれてきて、この人達と出逢って良かった!って想う瞬間…。
あれが無くなったら終わりかな…。宇宙全体と一体となる感じ?命が輝く瞬間…その為に生きてる って良く晃とも話すんだ。この時の為に俺たちって生きてるよねぇ…って。
だから、おれは「ミレニアム」じゃなくて「infix」のじょうせいで居る事を選んで親にも我が儘を受け 入れて貰った。会社は弟に継いでもらってくれ!」って。俺は歌うたいで居たいんだ…。
「来るなよ!」って言ったのにバルーンに両親は来た。そしてステージを見て、歌う俺こそが俺だと 理解して帰って行った。暗黙の了解が親子で交わされたステージがバルーンでもあったんだ…。

今回はつらつら、日記じゃなくて俺の色んな想いを綴ってみた。あった事も想った事も正直に。
たまにゃいいだろう?プライベートな事を書いてもさぁ。いつも「長い!」とか「考え方が違う!」とか 文句も言われるけど、俺が勝手に書いて創ってるHPなんだから「イヤなら読むな!」「文句あるなら 見るな!」って…たまにゃぁ想う、こんなに大きな心の俺でも…嘘です(笑)。
あ、12月12日の日曜にO-EAST(今度はデカイ方ね)で行われる「アニたま」LIVEにまた参戦 する事が急遽、決定しました!今年はバルーンが最後?って想ってたけど、アニメファンの皆さんの 熱いラブコールや、主催者でCD、DVDの発売元でもあるフロムイエロートゥオレンジ(レーベル)の 取締役でinfixを可愛がって下さってる方が声をかけて下さって…また串田さん(宇宙刑事など)や 岩崎良美さん(タッチ)など蒼々たるメンバーの中に紛れ込んで歌います!
またやった事の無いアレ…とか、生では聴かせてないコレとか(笑)。
日曜なんでぜひ、見に来て下さい。逢えるのを楽しみにしています!

本当は東京でクリスマスライブをやろうかとも想ったんだぁ…。でも、infixオーディーは東京だけじゃ ない、地方にも沢山居る。来られない人も沢山出る。そう想うと何だか勝手にX'masライブを やるぜぃ〜!って企画出来なかった。やっぱ、全国…せめて8大都市くらいでやりたいよな。
主婦も、子供連れも…みんなが参加出来る様なツアーライブを…。
だからこそ、リクエストも頑張って、曲を多くの人に聴いてもらって、infix健在!相変わらずイイ音楽 やってる!って知ってもらって、ツアーに繋げて行きたいんよ。さっき書いた様にステージが終わった 瞬間のみんなと味わう、会場がひとつになるあの空気感…その為に俺ら、頑張ってます。
じゃ、とりあえず12日、O-EASTで逢いましょう…。また明け方になってしまったぜぇ…(苦笑)。

infix長友じょうせい



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